ゴキブリ駆除方法を徹底解説!Gが苦手な人向けの予防方法も紹介のイメージ

ゴキブリを発見したときは、殺虫スプレーやくん煙剤などを使って駆除しましょう。ただし、間違った方法で駆除すると、再発する可能性もあるため注意が必要です。

この記事では、出てきたゴキブリや隠れたゴキブリを駆除する方法、うまく退治するためのポイントを紹介します。再発防止方法や駆除するときの注意点についても解説しますので、ゴキブリを徹底的に退治したい方はぜひチェックしてください。

目次

ゴキブリ駆除の前に知っておきたい種類と特徴

ゴキブリの種類と特徴

日本には、チャバネゴキブリ、クロゴキブリ、ワモンゴキブリ、ヤマトゴキブリなど、さまざまな種類が生息しています。ここでは、種類ごとの特徴について解説しますので、ゴキブリ駆除を始める前にチェックしておきましょう。

1. チャバネゴキブリ

チャバネゴキブリは、体長10〜15mm程度のゴキブリです。幼虫のときは全体が黒色ですが、成長すると淡い黄褐色に変化します。背に黒い斑紋が一対あるのが大きな特徴です。体形は、オスは細長く、メスはやや丸みを帯びています。メスは1ヵ月に1回、30〜40個の卵を産卵し、群れで行動することも特徴のひとつです。

チャバネゴキブリは寒さに弱く、暖房のある場所を好むため、ビルや飲食店などでよく見られます。一般住宅では、木造家屋よりコンクリート造の建物に住み着いている傾向があります。夜行性であるため、昼間は物陰に潜んでいることが多いでしょう。

2. クロゴキブリ

クロゴキブリは、一般住宅でよく見かけるタイプのゴキブリです。生息範囲が広く、日本全国に住み着いています。ゴキブリと聞いてイメージするのは、このタイプかもしれません。クロゴキブリの成虫は体長30〜40mm程度で、チャバネゴキブリより大きいのが特徴です。光沢のある黒褐色をしているため、すぐに見分けられるでしょう。

単独行動をする傾向があり、住宅内だけではなく屋外にも生息しています。季節に関係なく発生しますが、5〜9月は活動がとくに活発になるため注意しなければなりません。約17回という産卵回数の多さも特徴のひとつです。1回の産卵で約20匹の幼虫が産まれるため、単純に考えると、1匹のメスから約340匹の幼虫が産まれる計算になります。糞尿による汚染被害などにつながるため、見つけた場合はしっかりと駆除しましょう。

3. ワモンゴキブリ

ワモンゴキブリは、体長30〜40mm程度のゴキブリです。クロゴキブリより少し大きく、光沢のある茶褐色をしています。名前のとおり、前胸背に淡黄褐色の環状の模様(ワモン)があることが大きな特徴です。暖かい場所を好む傾向があり、主に西日本に生息しています。

一般住宅やビルにおいては主に下水内に生息しており、トイレやマンホールの中、ゴミ置き場やボイラー室などで発見されるケースが多いでしょう。暖かい場所では一年中発生しますが、とくに活動が活発になるのは5〜10月です。群れで生活することや、メスが産む幼虫の数が多いことも大きな特徴で、1匹発見した場合は、隠れた場所にも生息している可能性が高いため注意しましょう。

4. ヤマトゴキブリ

ヤマトゴキブリは、日本の固有種です。寒さに強いのが大きな特徴で、一般的にはゴキブリが発生しにくい北海道にも分布しています。多くのゴキブリは寒さに弱く、気温が20℃以下になると産卵や孵化をしないのですが、ヤマトゴキブリは気温が下がっても繁殖活動を行うため注意しなければなりません。

屋内と屋外を行き来しながら生活することも特徴のひとつです。家の中でヤマトゴキブリを発見した場合は、壁の隙間や小さな穴を通って侵入している可能性が高いでしょう。駆除するときは、隙間や穴などの侵入経路をふさぐことが重要です。コンクリート造の建物より、木造家屋を好む傾向があることも覚えておきましょう。

ゴキブリを発見したときの撃退方法

ゴキブリの撃退方法

家の中でゴキブリを発見したときは、殺虫スプレーや食器用洗剤、熱湯などを使ってすぐに撃退しましょう。近づきたくないかもしれませんが、放置しておくと繁殖してしまう可能性もあります。ここでは、それぞれのゴキブリ撃退法を詳しく紹介しますので、もしものときのために確認しておきましょう。

1. 殺虫スプレーを使って撃退する

殺虫スプレーを使えば、ゴキブリを素早く退治できます。発見したときにすぐに撃退できるよう、市販の殺虫スプレーを準備しておくとよいでしょう。ドラッグストアやホームセンターなどには、さまざまな種類の殺虫スプレーが置いてあります。強力な殺虫成分を含むものや冷却して撃退するものなど、多くの種類があるため目的に応じて選びましょう。各スプレーの特徴は以下のとおりです。

ピレスロイド系の殺虫剤

ピレスロイド系殺虫剤は、素早く動くゴキブリを確実に撃退したいときに有効です。即効性のあるイミプロトリンやフェノトリンなどが配合されており、ゴキブリの神経を麻痺させて動きを止めます。

致死性も高いため、ゴキブリを確実に処理したい場合はピレスロイド系殺虫剤を常備しておくとよいでしょう。薬剤を吸い込んだとしても短時間で体外へ排出されるため、人体への影響は基本的にありません。

冷却タイプの殺虫剤

殺虫成分が気になる場合は、冷却タイプのスプレーがおすすめです。冷却ガスを噴出することで、ゴキブリを凍らせて撃退できます。小さな子どもやペットがいる場合には、冷却タイプのスプレーを準備しておくとよいでしょう。

ただし、ピレスロイド系の殺虫剤よりも効果が弱いため、ゴキブリの動きが止まるまでしっかりと吹きかけるのがポイントです。ゴキブリが動かなくなったら、トイレットペーパーなどで包んでトイレに流しましょう。

泡タイプの殺虫剤

泡タイプの殺虫剤は、ゴキブリの姿を見たくないときに最適です。ゴキブリに泡を吹きかけることで、窒息させて撃退します。素早いゴキブリの動きを一瞬で止められるだけでなく、泡で包み込むため姿を見る必要もありません。

泡タイプの殺虫剤は合成洗剤で作られているため、子どもがいる部屋や食品が置いてある場所でも安心して使用できます。スプレーのように薬剤が広がる心配もありません。ただし、殺傷能力はそれほど高くないため、他の殺虫剤を使用したあとに、泡タイプの殺虫剤を使って仕留める方法がおすすめです。

2. 食器用洗剤を使って撃退する

殺虫剤がないときは、家庭にある食器用洗剤を使って退治するとよいでしょう。食器用洗剤を約20秒かけると、ゴキブリを撃退できます。洗剤には界面活性剤が含まれているため、ゴキブリの吸気器官をふさぐことで窒息させることが可能です。

ただし、ゴキブリの動きが止まるまでに時間がかかることには注意しましょう。すぐに撃退することは難しく、逃げられてしまう可能性もあるため気をつけなければなりません。無事に退治できたら、死骸を処理して周辺を拭いておきましょう。

3. 熱湯をかけて退治する

殺虫剤がないときは、熱湯をかけて退治するという方法もあります。ゴキブリは体温調節ができないため、60℃以上の熱湯をかけると効果的です。お湯を沸かしている場合や、ポットにお湯がある場合は、直接かけて撃退しましょう。

ただし、お湯をすぐに準備できないときは、ゴキブリに逃げられてしまう可能性が高いため、ほかの方法で退治するのがおすすめです。また、少量の熱湯では撃退できないケースも多いため、思い切って大量のお湯をかける必要があります。やけどにも注意しましょう。

4. スリッパや紙で叩く

原始的な方法ではありますが、スリッパや紙などで叩くことで処理する方法です。ただし強く叩きすぎると、ゴキブリが潰れて床や壁が汚れてしまいかねないため注意しましょう。ゴキブリを処理したあとは、床掃除用の洗剤などでしっかりと拭いておきます。

隠れているゴキブリを駆除する4つの方法

隠れているゴキブリの駆除方法

ゴキブリは夜行性であるため、昼間は目にすることがなくても、知らないうちに活動している可能性もあります。繁殖力が高いため、1匹でも見つけた場合、目の届かない場所で繁殖している可能性が考えられるでしょう。

隠れているゴキブリは、毒餌や捕獲トラップ、待ち伏せタイプのスプレーなどを使って駆除するとよいでしょう。以下、それぞれの駆除方法について詳しく解説します。

1. 毒餌を使って駆除する

毒餌(ベイト剤)は、隠れているゴキブリの駆除に最適です。ホウ酸団子やキャップ状のものなど、さまざまな毒餌があり、トイレやキッチンに置いておきゴキブリに食べさせることで手軽に駆除できます。殺虫スプレーのような即効性はありませんが、発生しやすい場所に置いておくだけで、ゴキブリを見ることなく退治できるでしょう。

出てきたゴキブリはもちろん、巣の中にいるゴキブリを一緒に駆除できることも毒餌の大きな特徴です。ゴキブリには共食いする性質があり、死骸には別のゴキブリが集まってきます。1匹が毒餌を食べて死ぬと、その毒を含む死骸を別のゴキブリが食べるため、連鎖的にゴキブリを駆除できるのです。

ただし、ペットを飼っている場合は、間違って食べてしまわないよう注意しなければなりません。また、中身を取り出すことは避け、容器のまま置くようにしましょう。毒餌に触れてしまった場合は、よく洗い流すことが大切です。

2. 捕獲トラップを使って駆除する

捕獲トラップを使うことも、隠れているゴキブリを駆除する方法のひとつです。ゴキブリが好む餌などを誘引剤として使用し、粘着シートで捕獲します。シンクの下やゴミ置き場など、ゴキブリが通りそうな場所に置いておくと効果的でしょう。

捕獲トラップのメリットは、死骸の確認できるため、駆除したという実感を得られることです。侵入経路に置いておけば、ゴキブリが家の中に入り込むのを防止できるでしょう。家の中にゴキブリがいるかどうかを確認する際にも役立ちます。

ただし、ゴキブリが学習して要領を得てしまうと、あまり効果を発揮しません。また、ほこりが多い場所などに置くとシートの粘着力が弱くなってしまい、効率よく捕獲できないでしょう。捕獲トラップを捨てる際にゴキブリを見ることにもなるため、姿を見たくない人にはあまりおすすめできません。

3. 待ち伏せタイプのスプレーを使って駆除する

待ち伏せタイプのスプレーを使って駆除する方法もあります。ゴキブリが発生しやすい水回りや家具の隙間などに吹きかけておくことで、そこを通ったゴキブリを撃退可能です。スプレーによって異なりますが、2週間〜1ヵ月ほど効果が持続するため、手間をかけずに隠れているゴキブリを駆除できるでしょう。

一般的な待ち伏せタイプのスプレーには、残効性が高く、長期間ゴキブリに対して効果を発揮するフェノトリンという成分が含まれています。さらに、即効性の高いイミプロトリンを含むスプレーを使用すれば、目の前のゴキブリを撃退しつつ、隠れているゴキブリも駆除することが可能です。

4. くん煙剤を使って駆除する

くん煙剤を使うことも、おすすめの駆除方法のひとつです。くん煙剤とは、煙や霧を使って家中の害虫を駆除するタイプの薬剤です。部屋の中や家具の裏はもちろん、天井裏や床下まで煙が行き渡るため、さまざまな場所に隠れているゴキブリを一気に処理できます。2週間程度の間隔を空けて数回使用することで、卵から孵化した幼虫まで退治できるでしょう。

くん煙剤を使用するときは、煙探知機が誤作動しないように電源を切っておく、食器棚や家電には布をかけておく、室内を密閉状態にする、といった準備が必要です。使用中は部屋に入らないのはもちろん、ペットや観葉植物なども外に出しておきましょう。くん煙剤を使ったあとは、30分〜1時間ほど、窓を開けてよく換気することが大切です。換気が終わったら、布を片づけ、煙探知機の電源を入れます。

くん煙剤には、煙タイプ、水タイプ、霧タイプの3つがあるため、目的や状況によって使い分けましょう。それぞれの特徴は以下のとおりです。

煙タイプ

煙タイプの特徴は、噴射力と拡散力が強いことです。一般的には、薬剤のフタを外してこすることで煙を噴射できます。煙が家の中のさまざまな場所まで行き渡るため、広い住宅や一戸建てに最適です。ただし、煙であるため、煙探知機が反応してしまうかもしれません。事前に電源を切ったり、布で覆ったりしましょう。

水タイプ

薬剤の煙が気になる場合は、水タイプのくん煙剤がおすすめです。煙タイプと比較すると、少ない煙で隠れたところに潜んでいるゴキブリを駆除できます。容器に水を入れるだけで使えるため、手間もかかりません。薬剤のニオイも少なめです。ただし、煙タイプと同様、煙探知機が反応するケースも考えられるため配慮が必要です。

霧タイプ

煙が出ない霧タイプのくん煙剤もあります。霧を使ってゴキブリを駆除するため、マンションやアパートで使っても近所迷惑になる心配はありません。使用方法も簡単で、手や足でボタンを押すだけで噴射をスタートできます。煙探知機が反応することもないため、準備の手間はかかりません。ただし、ガス警報器が反応してしまう可能性はあるため、布などで覆っておきましょう。

ゴキブリの死骸や卵を発見したときの対策

トイレにゴキブリの死骸を捨てる

生きているゴキブリだけでなく、死骸や卵にも注意が必要です。死骸には別のゴキブリが集まってくる可能性もあるからです。また、卵が孵化してしまうと大量発生につながります。

死骸や卵を発見したときは、トイレットペーパーに包んで水洗トイレに流すなどの方法ですぐに処理しましょう。以下、対応方法を詳しく解説します。

1. トイレットペーパーで包んで水洗トイレに流す

ゴキブリの死骸を見つけたら、すぐに対応しましょう。トイレットペーパーに包んで水洗トイレに流すのがおすすめです。ゴキブリには共食いする習性があるため、死骸が別のゴキブリを引き寄せてしまう可能性もあります。そのままゴミ箱や庭に捨てるのは避け、水に流して処理しましょう。

卵を見つけたときは、ゴム手袋を着け、トイレットペーパーで包んで潰しておくのもよい方法です。殻が割れれば、中身が乾燥して孵化できなくなります。処理後の卵は、ビニール袋に入れて縛って捨てるか、水洗トイレに流せば問題ありません。

2. 死骸や卵を発見した場所の周辺をチェックする

ゴキブリの死骸や卵を発見したときは、その周辺もチェックしておきましょう。ほかにも死骸や卵が落ちている可能性があるからです。多くの卵がある場合、ゴキブリの巣が近くに存在している可能性や、産んだメスが家の中に生息している可能性もあります。毒餌を置いておき、巣ごと一掃するとよいでしょう。

ただし、くん煙剤や殺虫剤は、基本的に卵には効果がありません。ゴキブリの卵は硬い殻に覆われているからです。まずは見つけた卵を処理し、毒餌やくん煙剤を使って成虫を駆除しましょう。

3. 卵を産みやすい場所を確認する

家の中や庭などの、卵を産み付けられやすい場所も確認しておきましょう。ゴキブリの卵を発見した場合、ほかの場所にも卵を産み付けられているとされています。とくに、暖かくて湿度が高い場所や栄養源がある場所は、卵を産み付けるのに適しているため、注意しなければなりません。

具体的には、冷蔵庫の裏、家具と壁の隙間、放置しているダンボールの下などが挙げられます。キッチンのシンク下やトイレ、洗面所といった水分が多い場所もゴキブリが生息しやすいため、しっかりとチェックしておきましょう。

屋外では、植木鉢やプランターの下、エアコンの室外機の裏、側溝の中などに卵が産み付けられている可能性もあります。卵が孵化するとゴキブリの大量発生につながるため、定期的にチェックして、卵を発見した場合はすぐに処理することが大切です。

ゴキブリ予防に効果的な5つの対策

ゴキブリ予防の対策

家の中に住み着いたゴキブリを駆除するだけではなく、ゴキブリを引き寄せないようにしたり、外部からの侵入を防止したりすることも重要です。ゴキブリは小さな穴や隙間からでも入り込んでくるため、侵入される原因をチェックして対策しておきましょう。

具体的には、餌となるものを減らす、生ゴミや不要なダンボールを捨てる、排水口や網戸の隙間をふさぐ、といった対策がゴキブリ予防に効果的です。以下、それぞれの対策について詳しく解説しますので参考にしてください。

1. ゴキブリの餌となるものを減らす

ゴキブリの発生を予防するためには、餌となるものを減らすことが重要です。餌のない場所にゴキブリが住み着くことは、ほとんどありません。食べこぼしや髪の毛、ほこりなどはゴキブリの餌になるため、定期的に掃除をしておきましょう。

ゴキブリの好物である玉ねぎや調味料の保管方法にも注意が必要です。ゴキブリが侵入できないよう、冷蔵庫や密閉容器で保管するとよいでしょう。生ゴミをすぐに捨てることも重要です。

2. 家の中に植物を置かないようにする

家の中に観葉植物などを置いている家庭も多いかもしれませんが、ゴキブリ予防としてはできるだけ避けたほうがよいでしょう。肥料が餌になったり、受け皿に残った水にゴキブリが集まってきたりするからです。植物自体を食べられてしまうケースもあります。肥料を含んだ土は卵を産む場所として好まれるため、繁殖の温床になってしまう可能性もあるでしょう。

ゴキブリの発生を予防しつつ、室内に緑を置きたいときは、造花や人工的な観葉植物がおすすめです。ただし、葉にほこりが溜まるとゴキブリの餌になるため注意しましょう。ゴキブリが嫌う、ミントやシソ、ローズマリー、ユーカリといった植物を置くのもよい方法です。肥料を保管する場合は密閉容器に入れておく、定期的に害虫駆除剤を散布するなどの対策も効果があります。

3. ハーブやアロマオイルの香りでゴキブリを寄せつけないようにする

先ほど紹介したとおり、ゴキブリはミントやローズマリーを嫌うため、これらのハーブが含まれたスプレーを使うと忌避効果を期待できます。玄関やベランダ、窓の周辺などで使用しておくと、外部からのゴキブリの侵入を防止できるでしょう。ただし殺傷効果はないため、すでに家の中に侵入してしまったゴキブリに対しては効果を発揮しません。

アロマオイルの香りで、ゴキブリを予防する方法もあります。ゴキブリは、ハッカやペパーミント、タイムなどの清涼感のある香りを嫌うため、侵入経路に置いておくと効果を発揮するでしょう。アロマオイルを染み込ませたガーゼを置いておく、アロマスプレーを吹きかけておく、といった方法がおすすめです。

子どもやペットがいて殺虫剤を使うのが不安な場合でも、安心して使用できるでしょう。ただし、すべての香りに忌避効果を期待できるわけではありません。オレンジやバニラシードなどの香りは、逆にゴキブリを引き寄せてしまうため注意が必要です。

4. 不要なダンボールを捨てる

不要なダンボールを早めに捨てることも、ゴキブリ予防につながります。ダンボールは保温性が高く、ゴキブリの生息場所として最適です。狭い場所を好む傾向もあるため、ダンボールの隙間に住み着いてしまう可能性もあります。ダンボールは2枚のボール紙で構成されているため、その隙間がゴキブリにとって居心地のよい空間になってしまうのです。

紙であるため水分を吸収しやすいことも、ゴキブリが住み着きやすい理由のひとつです。さらに、ゴキブリは雑食であり、ほかの餌がない場合は紙を食べることもあります。ゴキブリの巣となったり、産卵場所となったりするため、使わないダンボールは早めに処分するようにしましょう。

5. 侵入経路をふさぐ

ゴキブリの発生を予防するためには、屋外からの侵入経路をふさぐことも重要です。ゴキブリは、玄関や窓だけではなく、小さな穴や壁の隙間などを通って家の中に侵入します。具体的な侵入経路としては、ベランダや換気扇、キッチンの排水口やエアコンのドレンホースなどが挙げられます。以下、それぞれの侵入経路における対策を紹介しますので、チェックしておきましょう。

玄関・ベランダ

玄関やベランダは、ゴキブリの代表的な侵入経路のひとつです。ドアの隙間を通って侵入してくるため注意しましょう。とはいえ、隙間を完全にふさぐことは難しいため、ゴキブリが嫌うアロマスプレーや待ち伏せタイプの殺虫剤で対策するのがおすすめです。

靴箱の下などに、捕獲トラップや毒餌を置いておくのもよいでしょう。薬剤や毒餌は一定期間で効果がなくなります。ゴキブリの侵入を防止するためには、定期的に交換することも大切です。郵便物や宅配便にも注意しなければなりません。気になる場合は、郵便ポストにも対策しておきましょう。前述のとおり、ダンボールに潜んでいる可能性もあるため、不要な箱はすぐに処分することが重要です。

窓・網戸

窓や網戸の隙間を通って、家の中へ侵入されるケースもあります。ゴキブリは1〜2mm程度の隙間でも通れるため、サッシに隙間があったり、網戸が破れていたりする場合は対策が必要です。

窓・網戸とサッシの間に隙間がある場合は、隙間テープを使ってふさぐとよいでしょう。隙間テープは、ホームセンターなどで購入できます。窓枠の内側や外側に一周するように貼り付けておくと、ゴキブリはもちろん、ハエや蚊などの侵入防止に効果的です。網戸にアロマスプレーや忌避効果のあるスプレーを吹きかけておくのもよいでしょう。

換気扇

キッチンやトイレの換気扇からゴキブリが侵入するケースもあるため、しっかりと対策しておきましょう。手軽に対策したい場合は、防虫フィルターを設置するのがおすすめです。網目の細かいタイプや、ゴキブリが嫌うハーブの香りのするタイプなど、さまざまな防虫フィルターが販売されています。換気扇の大きさに合わせてカットして貼るだけで使用できるため、設置の手間はかかりません。

換気扇をオンの状態にしておくことも、ゴキブリの侵入防止につながります。ファンが回転することで害虫が侵入しにくくなるだけではなく、ゴキブリが好む食べ物やゴミのニオイを屋外に排出することも可能です。換気扇にほこりや油が付着しているとゴキブリを引き寄せてしまうため、定期的に掃除をしておくことも大切です。

排水口・排水管

キッチンや洗面所の排水口周りはゴキブリが侵入しやすい場所であるため、注意しなければなりません。排水口や排水管の周辺に隙間や穴がある場合は、耐水性のある隙間テープやパテでふさいでおきましょう。排水管と床のつなぎ目部分に隙間ができているケースもあるため、よく確認しておくことが大切です。

排水管のトラップについてもチェックしておきましょう。トラップとは、排水管がP字やS字のように曲がっている部分のことです。トラップの部分には水が溜まっており、害虫や悪臭などが室内へ侵入するのを防止する役割を担っています。

トラップの形状は、シンク下や洗面台の下を開けると確認できます。基本的には、P字やS字のトラップが設置されていますが、古い建物の場合は設置されていない可能性もあるため注意しましょう。トラップがない場合は、専門業者に依頼してP字やS字のものを設置するのがおすすめです。

エアコンのドレンホース

エアコンのドレンホースもゴキブリの侵入経路のひとつです。ドレンホースとは、エアコン内部で発生した結露水を外部に排出するための部品です。ドレンホースの先端は、室外機付近に置かれているケースが多いでしょう。

何も対策していないと、ゴキブリがドレンホースを通ってエアコン内部へと侵入してしまう可能性もあります。屋内へのゴキブリの侵入を防止するためには、ドレンホースの先端をふさいでおくことが重要です。簡単に設置できるフィルターなどもあるため、ホームセンターで購入して先端に取り付けておきましょう。古いストッキングや排水口ネットなどで代用することも可能です。

エアコンの配管を通すための穴についてもチェックしておきましょう。基本的にはパテで埋められているはずですが、劣化していたり隙間ができたりしているとゴキブリの侵入を許してしまいます。しっかりと確認して、劣化がある場合は補修しておきましょう。

ゴキブリ駆除をうまく行うためのポイント

ゴキブリの種類と特徴

ゴキブリ駆除をうまく行うためには、隙間に殺虫剤を噴射する、ゴキブリが逃げる先を攻撃する、複数の方法を組み合わせる、といったポイントを意識しましょう。以下、それぞれのポイントについて順番に解説します。

1. 隙間に殺虫剤を噴射する

隙間を攻撃することは、ゴキブリ駆除をうまく行うためのポイントのひとつです。スプレーなどを使ってゴキブリを退治しようとしても、逃げられてしまうケースもあるでしょう。ゴキブリを見失ってしまったときは、隙間などに隠れている可能性も高いため、家具と壁の間や家電の裏に向かってスプレーを噴射してみるのがおすすめです。

家具や家電を少し動かしてみるのもよい方法です。物音や風に驚いて、隠れていたゴキブリが出てくる可能性もあります。ゴキブリが出てきたら、落ち着いて再度スプレーを吹きかけましょう。

2. ゴキブリが逃げる先を攻撃する

殺虫剤を噴射するときは、ゴキブリが逃げる先を攻撃するのがポイントです。ゴキブリは素早く動き回るため、少し先回りするとうまく退治できるでしょう。背中を狙ってもうまく撃退できないときは、逃げ道をふさぐようなイメージで攻撃してみてください。

3. ゴキブリの死骸はすぐに処分する

ゴキブリを退治したあとは、死骸をすぐに処分しましょう。繰り返しになりますが、ゴキブリには共食いする習性があるため、死骸を放置していると別のゴキブリが集まってきてしまいます。

死骸を確実に処理したいときは、トイレットペーパーで包んでトイレに流すのがおすすめです。ゴミ箱に捨てる場合は、ビニール袋に入れたうえで、しっかりと縛っておきましょう。

4. 複数の駆除方法を組み合わせる

複数の方法を組み合わせることも、効率よくゴキブリを駆除するポイントのひとつです。たとえば、くん煙剤を使って家の中のゴキブリを駆除したうえで、忌避効果のあるスプレーを侵入経路に使用しておけば、ゴキブリの撃退と発生予防を同時に行えます。

5. 引っ越し前に対策しておく

これから新しい家に引っ越す場合は、家具や家電を搬入する前に対策しておきましょう。荷物がない状態であれば、ゴキブリが隠れる場所も少ないため、効率よく駆除できます。くん煙剤を使用する前に家具や家電に布をかけるといった準備も不要であるため、楽に作業できるでしょう。

ゴキブリ駆除を自分で行うときの注意点

窓を開ける女性

ゴキブリ駆除を自分で行うときは、殺虫剤を火気の近くで使わない、殺虫剤を使ったときは換気を行う、ゴキブリを直接触らない、といった点に注意しましょう。それぞれの注意点の詳細は、以下のとおりです。

1. 殺虫剤を火の近くで使用しない

多くの殺虫スプレーは可燃性であるため、炎に向かって噴射したり、火気の近くで使用したりしないように注意しましょう。とくにガスコンロやガスストーブを置いている場合は、引火する可能性もあるため注意が必要です。

殺虫剤の保管方法にも気をつけなければなりません。直射日光が当たる場所や暖房器具の周辺に置いておくと、スプレー缶の温度が上がって破裂する危険性があります。長期間置いておく場合は、温度が上がらない場所で保管しましょう。子どもの手が届かないよう配慮することも大切です。

2. 殺虫剤を使用したあとは換気を行う

殺虫剤を使ってゴキブリを撃退したときは、しっかりと換気を行いましょう。人間への影響が少ない殺虫剤も多いのですが、念の為、窓を開けて換気をしておくと安心です。くん煙剤を使用した場合は、商品ごとの説明に従って、数時間は換気するようにしましょう。

3. 飛ぶゴキブリに注意する

追い詰められたゴキブリは、飛ぶ可能性もあるため注意しましょう。とくに、高いところにいるゴキブリは、低い場所へ逃げるために飛ぶケースもあります。無理して近づかず、下りてきたところで退治しましょう。

4. 菌があるため直接触らないようにする

ゴキブリには菌があるため、直接触らないようにしましょう。ゴキブリは下水道やゴミの中を移動しており、サルモネラ菌などをもっています。人間の体内に入ると、熱や腹痛が発生する可能性もあるため注意しなければなりません。

ゴキブリの死骸を駆除するときは、ゴム手袋を着けたり、トイレットペーパーで包んだりしましょう。万が一、ゴキブリに触れてしまったときは、すぐに手を洗うことが大切です。

ゴキブリ駆除を自分で行うのが難しいときは?

隠れているゴキブリの駆除方法

ゴキブリ駆除を自分で行うのが難しいときは、プロの業者に依頼するのがおすすめです。ゴキブリに関する専門知識をもとに、自分では駆除しきれない場所まで徹底的に対策してもらえます。死骸の駆除まで任せられるため、ゴキブリの姿を見る必要もありません。

ゴキブリの再発防止対策をしてくれることも大きなメリットです。ゴキブリを寄せつけないための薬剤を使用したり、侵入経路をふさいでくれたりするため、安心して生活できるでしょう。

ゴキブリ退治でお悩みなら「ゴキブリ駆除24」にお任せを!

ゴキブリ駆除

今回は、ゴキブリ駆除の方法や注意点を解説しました。ゴキブリは小さな隙間や壁の穴からも侵入してくるため、家の中の対策はもちろん、侵入経路をふさいでおくことも重要です。

自分でゴキブリ退治をするのが難しい場合は、「ゴキブリ駆除24」へお任せください。出てきたゴキブリはもちろん、隠れているゴキブリや卵まで徹底的に駆除します。24時間365日、年中無休で対応しますので、お気軽にご相談ください。

https://g-kujyo24.net/

まとめ

日本ではさまざまな種類のゴキブリが生息しており、駆除方法も多くあります。殺虫スプレーや食器用洗剤のほか、熱湯を使用する退治法もあります。

また、隠れているゴキブリの駆除方法は、毒餌やトラップなどを使用するのが一般的です。

ゴキブリは共食いをするほか、食べこぼしや髪の毛、ほこり、観葉植物の肥料なども餌になります。さらに、ゴキブリはほんの少しの隙間からでも侵入してきます。また、ゴキブリ対策では、使用する殺虫剤の取り扱いや使用後の換気などにも気を配らなければなりません。

ゴキブリ対策・予防で困ったときは、プロの業者に相談するとよいでしょう。

この記事を読んでいる人はこちらの記事も読んでます

ゴキブリ駆除から再発防止まで、お気軽にご相談ください。|0120-937-720|1匹からでも駆除します!電話相談無料 24時間365日年中無休|最短対応時間30分|このボタンをタップして今すぐ無料相談!0120-937-720

その他サービス