ゴキブリのふんを見つけたらどうする?対策や掃除方法を紹介のイメージ

ゴキブリのふんは、悪臭やアレルギーなど、さまざまな被害につながるため、見つけた場合はすぐに処理することが大切です。

この記事では、ゴキブリのふんを発見したときの掃除方法を詳しく解説します。ふんが発生するのを防ぐための対策についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

ゴキブリのふんの特徴は?

ゴキブリのふんの特徴

ゴキブリのふんは小さく、ゴミや砂などと見間違えることもありますが、特徴を知っておけば見分けることも可能です。以下、ゴキブリのふんの特徴や見分け方を詳しく解説します。

ゴキブリのふんの特徴を種類別に紹介

日本には、クロゴキブリ、チャバネゴキブリ、ヤマトゴキブリ、ワモンゴキブリなど、多くの種類のゴキブリが存在しています。家庭でよく見かけるクロゴキブリとチャバネゴキブリのふんの特徴について紹介しますので、チェックしておきましょう。

クロゴキブリのふん

クロゴキブリは、一般住宅でよく見かける黒褐色のゴキブリです。日本全国に住み着いており、家の中はもちろん屋外にも生息しています。

産卵回数が多く、ふんによる被害が発生するケースも多いため注意が必要です。

クロゴキブリのふんの色は黒で、ニオイはありません。体長が大きいためふんも大きく、2〜2.5mm程度です。見つけた場合はすぐに処理しましょう。

チャバネゴキブリのふん

チャバネゴキブリは、暖かい場所を好むゴキブリです。寒さに弱く、飲食店や事務所ビル、一般住宅などの暖かい場所に生息している傾向があります。

クロゴキブリよりも小さく、黄褐色の見た目が特徴です。チャバネゴキブリのふんは茶色や黒で、大きさは1mm程度です。

クロゴキブリのふんとは異なり、大量に発生すると独特のニオイがするので、すぐに見分けられるでしょう。

ゴキブリのふんの硬さや色

ゴキブリのふんの硬さは、排出後、どのくらいの時間が経過しているかによって異なります。排出されたばかりの場合は柔らかく、時間が経つと硬くなります。

ふんの硬さは種類によっても異なり、クロゴキブリのふんは粘着力が高いため、新聞紙や段ボールの裏側に付いているケースも多いでしょう。

また、ゴキブリは雑食であるため、食べ物の残りや生ゴミはもちろん、ほこりや紙など、さまざまなものを食べます。ふんの硬さは、何を食べたかによっても変わってくるため注意しましょう。

ゴキブリのふんの色も食べたものによって変化します。クロゴキブリやチャバネゴキブリのふんは黒や茶色であることが一般的ですが、他の色の場合もあるため見落とさないよう注意しなければなりません。

たとえば、古紙などを食べると白や灰色のふんになったり、植物を食べると緑や青のふんになったりします。

ゴキブリのふんが落ちている場所

部屋の中心など、ゴキブリのふんが目立つ場所に落ちていることは基本的にありません。ゴキブリの巣の近くや部屋の隅など、見えにくい場所に落ちていることが多いでしょう。

湿気が多く暖かい場所、ゴキブリの餌となるものが多い場所にも、ふんが発生しやすいため要注意です。

具体的には、冷蔵庫や洗濯機の裏、家具と壁の隙間などでふんを発見するケースが多いでしょう。とくにキッチンや洗面所、トイレなどの水回りは湿気が多く、ゴキブリが好む場所であるため注意しなければなりません。

クローゼットや棚の中、古い段ボールの中もゴキブリが住み着きやすい場所なので、ふんが発生する可能性も高いため定期的にチェックしておきましょう。

要チェックポイントは、以下のとおりです。

ゴキブリのふんと他の害虫のふんの違い

建物の中には、ゴキブリ以外にもさまざまな害虫や害獣がおり、ふんが発生する場合もあります。たとえば、ネズミは家に住み着きやすい害獣の一種です。

ハツカネズミやドブネズミなどの種類がいますが、ゴキブリより大きなふんであることが多いでしょう。ネズミのふんは、4〜20mm程度であることが一般的です。

カマキリやイガなどの虫が、家の中でふんをする場合もあります。これらの虫のふんもゴキブリよりは大きく、5〜6mm程度です。

1〜3mm程度の小さなふんを見つけた場合は、ゴキブリのものと疑ってみるとよいでしょう。

ゴキブリのふんによる被害は?

ゴキブリのふんが発生すると、床や家具が汚れる、アレルギーや病気の原因になる、他のゴキブリを寄せ付けるといった被害につながります。ふんを放置しておくと、被害が大きくなる可能性もあるため注意が必要です。

それぞれの注意点について、詳しく見ていきましょう。

1. 床や家具が汚れる

家の中の床や家具が汚れてしまうことは、ゴキブリのふんによる被害のひとつです。気づかないうちにゴキブリのふんが発生しており、時間が経つことにより床や家具に付着して、なかなか取れなくなるケースもあるでしょう。

粘着力が高いタイプのゴキブリのふんもあるため、注意が必要です。

ふんには雑菌が含まれているため、ガビや菌の発生につながる可能性もあります。部屋から悪臭が発生したり、家具などにニオイが染み付いてしまったりするケースもあるでしょう。

2. アレルギーや病気の原因になる

アレルギーや病気の原因になることにも注意しなければなりません。ゴキブリ自体も病原菌を持っていますが、ふんにも多くの菌が含まれています。

たとえばサルモネラ菌は、ゴキブリのふんに含まれている病原菌のひとつです。サルモネラ菌は乾燥に強く、感染すると食中毒を引き起こします。

吐き気や腹痛、下痢などの症状が長く続くこともあるため注意しましょう。

また、ゴキブリのふんには、チフス菌や大腸菌などが含まれている可能性もあります。感染しないよう、ふんを見つけたときはすぐに処理しましょう。

さらに、アレルギーの原因になるケースもあります。ふんに触れることで肌がかゆくなる、じんましんが出る、鼻水やくしゃみが止まらなくなるなどの症状を引き起こす可能性もあるため注意が必要です。

3. 他のゴキブリを寄せ付ける

ゴキブリのふんを放置しておくと、他のゴキブリを寄せ付けてしまいます。ゴキブリのふんからは、集合フェロモンというニオイが発生しているからです。

集合フェロモンが家の外からもゴキブリを引き寄せてしまい、大量発生してしまう可能性もあるため注意しなければなりません。

建物内に巣を作られることでふんの量が増え、さらにゴキブリが集まってくるという負のループに陥ってしまうケースもあります。ふんから発生する集合フェロモンは、長期間消えることはありません。

ゴキブリの大量発生を防止するためにも、ふんを発見したら早めに処理しましょう。

4. 幼虫の成長を手助けしてしまう

ゴキブリの幼虫は、ふんを食べて成長します。ゴキブリのふんを放置しておくと、幼虫の成長や繁殖を手助けしてしまうことになるため、すぐに処理することが大切です。

ゴキブリのふんを見つけたときの掃除方法

ゴキブリのふんを見つけたときの掃除方法

ゴキブリのふんを発見したときは、被害が大きくならないよう、すぐに掃除しましょう。

ここでは、掃除をするために必要な道具や掃除手順を詳しく解説します。

ゴキブリのふんを潰すのはNG?

ゴキブリのふんを発見した場合は、潰さないようにしましょう。前述のとおり、ふんの中には病原菌が含まれていることも多いため、潰すことで感染してしまう可能性があります。

潰さないように、次のような方法で処理しましょう。

ゴキブリのふんを掃除するために必要な道具

ゴキブリのふんを掃除するときは、以下のような道具を準備しましょう。

ゴキブリのふんを処理するときは、手に病原菌が付着しないよう必ずゴム手袋を使用しましょう。マスクを着用しておくと、より安全に掃除できます。

掃除機を使って処理することは、あまりおすすめできません。強い吸引力によりゴキブリのふんが潰れ、病原菌をばらまいてしまう可能性があるからです。

掃除機内にふんが溜まってしまったり、病原菌が排気と一緒に拡散されたりするケースもあります。面倒でも、他の方法で処理するようにしましょう。

ゴキブリのふんを掃除するときの手順

道具が準備できたら、ゴキブリのふんを処理しましょう。具体的な手順は以下のとおりです。

1. ゴム手袋とマスクを着ける

ゴキブリのふんを触る前に、ゴム手袋を着けましょう。繰り返しになりますが、ふんを直接触ることは厳禁です。

使い捨てマスクを使うことも大切です。ゴキブリのふんはとても小さく、触ったときに欠片を吸い込んでしまう可能性もあります。体内への病原菌の侵入を防ぐためにも事前にマスクを着用しましょう。

2. ティッシュペーパーでゴキブリのふんを包む

準備が整ったら、ティッシュペーパーか使い捨ての雑巾などでゴキブリのふんを包みましょう。トイレットペーパーで包んで、トイレに流すのもおすすめです。

水に流して処理することで、他のゴキブリが集まってくるのを防止できます。

雑巾を使う場合は、ふんを処理したあと、ビニール袋に入れておきましょう。ふんが発生していた場所の近くにゴキブリの死骸や卵がないか、チェックしておくことも大切です。

3. アルコール除菌スプレーで拭く

ふんを処理できたら、周辺の床や家具などをアルコール除菌スプレーで拭きましょう。アルコールを使って消毒することで、雑菌やニオイを除去できます。

ふんを処理しても床や家具にニオイが残っていると、ゴキブリを寄せ付けてしまうため丁寧に拭いておきましょう。

4. 使用した道具をビニール袋に入れて捨てる

掃除に使用した道具は、ビニール袋に入れて捨てましょう。ティッシュペーパーやトイレットペーパーはもちろん、雑巾やマスクなども一緒に処理しておくと安心です。

まとめてビニール袋に入れ、ニオイが出ないようにしっかりと縛ってからゴミ箱に捨てましょう。

ゴキブリのふんを発生させないための対策

ゴキブリのふんを発生させないためには、ゴキブリの侵入を防止する、住み着いたゴキブリを駆除するといった対策が重要です。以下、それぞれの対策のポイントを解説します。

1. 外部からのゴキブリの侵入を防止する

ゴキブリのふんを発生させないためには、外部からの侵入を防止することが大切です。ゴキブリが建物内に侵入すると、巣を作ったり卵を産んで繁殖したりするため、ふんが発生する可能性は高くなります。

ゴキブリは小さな穴や隙間からでも侵入できるため、家のさまざまな場所を点検し、侵入経路をふさがなければなりません。ゴキブリの主な侵入経路は以下のとおりです。

それぞれの侵入経路についての対策を簡単に紹介しますので、参考にしてください。

エアコンのドレンホース

ドレンホースとは、エアコン内で発生する結露水を外に逃すための管です。ドレンホースの先端は、家の外にある室外機付近に設置されています。

ゴキブリは細い管の中も通れるため、とくに対策を講じていないと、ドレンホースを通って室内に侵入されるケースもあるでしょう。

ゴキブリの侵入を防ぐためには、ドレンホースの先端にフィルターを設置しておくことが必要です。ホームセンターなどで購入するか、排水口ネットで代用しましょう。

排水口・排水管

洗面所やキッチンの排水管周辺も、ゴキブリの侵入経路のひとつです。排水管や排水口の周りに穴などがある場合は、パテや隙間テープでふさぐ必要があります。

排水管のトラップの形状も確認しておきましょう。一般的にはS字やP字のようになっており、水が溜まることでゴキブリなどの害虫が侵入することを防止するのですが、古い建物の場合は直線的な形状になっているケースもあります。

S字やP字のトラップがない場合は、専門業者に依頼して交換してもらいましょう。

換気扇

トイレやキッチンの換気扇には、防虫フィルターを設置しておきましょう。簡単に取り付けられる商品が多く、設置の手間はかかりません。

換気扇を常に回しておくこともゴキブリの侵入防止に有効です。ファンを回転させることでゴキブリが侵入できなくなります。生ゴミや食べ物のニオイが溜まらないようにすることも、ゴキブリの発生予防につながるでしょう。

2. 住み着いたゴキブリを駆除する

ふんを発見した場合は、ゴキブリが建物内に住み着いている可能性が高いでしょう。ふんを処理してもゴキブリを駆除しなければ、またふんが発生してしまいます。

以下のような方法で、住み着いたゴキブリを駆除しましょう。

くん煙剤

くん煙剤とは、煙や霧を使ってゴキブリを駆除する薬剤です。煙が家具の裏や天井裏などまで浸透するため、隠れているゴキブリを一掃できます。

ただし、くん煙を使う際は、室内を密閉状態にしておく、煙探知機やガス警報器が誤作動しないように電源を切っておくなどの準備が必要です。また、使用中は部屋には入れません。

毒餌

毒餌を置いておくこともゴキブリ駆除の方法のひとつです。ゴキブリが発生しやすいキッチンやトイレ、洗面所などに置いておけば、手軽にゴキブリを駆除できます。

巣の中に隠れているゴキブリを駆除できることも大きなメリットです。ゴキブリには共食いする性質があります。

1匹が毒餌を食べて死ぬと、その死骸を別のゴキブリが食べるため、連鎖的に駆除できるのです。

3. 家の中を常に清潔な状態にしておく

ゴキブリのふんが発生するのを防止するためには、清潔な状態を保つことも大切です。生ゴミが溜まっていたり、床が濡れていたりすると、ゴキブリが発生する温床となります。

定期的に掃除を行い、ゴキブリが住み着きにくい環境にしましょう。

まとめ

ゴキブリのふんを発見したときの掃除方法や、ふんの発生を防止する方法を紹介しました。ゴキブリのふんを放置しておくと、悪臭の原因となったり、別のゴキブリを寄せ付けたりするため、すぐに処理することが大切です。

ふんを発見した場合は、ゴキブリが住み着いている可能性もあるため、駆除する必要があります。自分で完全に駆除するのは難しいため、プロに依頼するのがおすすめです。「ゴキブリ駆除24」なら、隠れているゴキブリまで徹底的に駆除しますので、お気軽にお相談ください。

https://g-kujyo24.net/

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