アシダカグモはゴキブリを食べる?特徴を詳しく解説のイメージ

アシダカグモはゴキブリを食べる益虫として有名です。実はアシダカグモは、かなり高い駆除能力を持っています。しかし、アシダカグモはあくまでも捕食目的でゴキブリを狩るため、完璧に駆除することは難しいです。

SNSで「アシダカ軍曹」と呼ばれるほど人気のあるアシダカグモの生態や、ゴキブリ駆除能力を正しく知っていきましょう。

アシダカグモはゴキブリを食べる?

アシダカグモは肉食のクモです。自分よりも小さな害虫をエサにしており、その中にはゴキブリも入っています。どんなクモなのか、アシダカグモの特徴や生態を見ていきましょう。

長い脚の大きなクモ

アシダカグモは名前のとおり脚を曲げると高くなるほどに脚が長いクモです。脚の先まで入れた全長は100mm以上、大きな個体だと130mmほどです。このサイズはCDとほぼ同じくらいで、かなり大きいクモであることがわかります。

このサイズのクモが部屋の壁に貼りついているのを見たら、ぎょっとする人も多いかもしれません。

褐色で黒い縞模様がある

アシダカグモの体は褐色をしていて、胴や脚に黒い縞のような模様が入っています。幼体は少し色が薄く、薄い茶色や濃いベージュくらいの色味の個体もいます。また、顔には白い帯のような模様が入っており、よく観察するとオスの頭にはハート形や蝶型に見える紋があるのがわかるでしょう。

オスよりもメスのほうが大きい

ほかのクモにも多い特徴ですが、アシダカグモもオスよりもメスのほうが大きいです。カマキリのような露骨なサイズ差はありませんが、体つきがメスのほうがしっかりしています。これはメスには卵を抱えて守る必要があるからだといわれています。

俊敏で貪欲なハンター

肉食系の生物は、基本的に空腹でない場合や食事中は獲物を捕らえることはしません。しかし、アシダカグモは食事中でも獲物が近くを通れば、襲い掛かる貪欲さを持っています。アシダカグモが数匹いればゴキブリがいなくなるといわれるのは、狩りを頻繁にすることも理由です。

襲い掛かるのは一瞬のできごとで、素早いゴキブリも捕まえられる俊敏さがあります。ゴキブリを長い脚で捕まえたら、強靭な顎と鋭い牙で噛みつきます。殺虫剤さえ効かないこともあるゴキブリですが、アシダカグモにかかれば逃げ出すことはほぼできません。

消化液でゴキブリを消毒する

ゴキブリはとても不潔で、さまざまな病原菌を媒介するといわれています。卵やフン、死骸までもがアレルギーの原因にもなる、まさに人類の天敵です。

アシダカグモは、そんな不潔なゴキブリを体内で作った消化液で消毒できます。また、この消化液を自分の体に塗る修正もあるため、アシダカグモの体は清潔に保たれています。虫の世界でもゴキブリは不潔だとされているのかもしれません。

昼間や冬場は大人しくなる

アシダカグモは夜行性のクモで、昼間は物陰でじっとしていることが多いです。夜に突然アシダカグモが出現して驚かされるのは、この習性上仕方のないことです。

また、アシダカグモは冬場には温かい場所に避難し、越冬します。活動が鈍くなり、寒い季節に動く姿を見かけることはほとんどありません。ゴキブリも冬には減るため、エサが少なくなってハンター業もお休みということです。

自分より大きなものは襲わない

アシダカグモはゴキブリやハエ、蛾などさまざまな虫を捕食する獰猛なクモです。しかし、自分よりも大きな獲物を襲うことはありません。それどころか臆病な一面もあり、人間が近づいたら素早く逃げ出してしまいます。

偶然人間の近くに出現してしまうことはあるものの、アシダカグモから見れば人間は怖く、あまり近づきたくないようです。

クモだけど巣を作らない

クモといえばクモの巣のイメージですが、アシダカグモは巣を作らずに徘徊するクモです。常にうろうろしているわけではなく、獲物のとおり道や捕まえやすいポイントで待ち構えています。しかし、そこに住み着くわけではありません。

「うっとうしい」「気持ち悪い」と思われがちなクモの巣を作らない点も、アシダカグモが益虫とされる理由です。

子どもをたくさん生む

クモは子だくさんな生物ですが、アシダカグモも例外ではありません。6月から8月に「卵のう」という白い泡のようなものを抱え、そこから大量の子クモが出てきます。しかし、この子どもたちは生まれてしばらくすると家から出ていき、それぞれの住処を探すことになります。そのため、家でアシダカグモが生まれたとしても、アシダカグモだらけになるということはありません。

アシダカグモは空を飛ぶ!?

アシダカグモの子どもが去るときは、一瞬でいなくなります。それはお腹から糸を出して空を飛んで去っていくからです。糸を使って飛ぶというと、飛ぶ先に糸をくっつけてそこまでジャンプするイメージがあるかもしれません。でも、アシダカグモはそうした飛び方ではなく、「バルーニング」という飛び方をします。

バルーニングは、上昇気流が穏やかなタイミングを狙って、何本もの糸をたなびかせて飛んで行く方法です。飛んでいく距離は数百kmにもなることもあるそうです。

エサがなくなるといなくなる

アシダカグモは一定の場所に留まることはなく、エサになる虫がいなくなると姿を消します。ゴキブリの駆除が完了するとともにいなくなる、まるで仕事人のような習性です。家から去ったアシダカグモが目指す先は、もちろん次のエサがある場所です。ゴキブリをはじめとした虫が多くいる場所に引越し、そこで仕事をしてまた別の場所へ。とてもストイックな生き方にも見えます。

アシダカグモ以外にもいる?ゴキブリを食べるクモを紹介

ゴキブリを食べる虫はムカデやハチ、カマキリなど意外と身近なところにいます。クモではアシダカグモのほかに、ハエトリグモが挙げられます。

アダンソンハエトリ

アダンソンハエトリは、アシダカグモと比べるととても小さいクモです。オスは5~7mm程度、メスでも6~9mm程度のサイズしかありません。茶褐色~黒色の体で、白い模様が特徴的です。日本の中部より南側が生息域とされていますが、分布は少しずつ広がっていてさまざまな地域で目撃されます。

体が小さいため、大きなゴキブリは捕食できません。ゴキブリの幼体やハエ、蚊、ダニなどを中心に食べます。

コアシダカグモ

コアシダカグモは名前のとおり、アシダカグモの仲間です。アシダカグモよりも小さく、屋外で見かけることが多いようです。また、お尻の先に黄色い三角形の紋が入っています。アシダカグモらしくゴキブリを捕食しますが、体が小さいためアシダカグモよりもゴキブリの駆除能力は低いです。

アシダカグモがいればゴキブリはいなくなる?

ゴキブリの天敵とはいえ、アシダカグモがいれば完璧にゴキブリを駆除できるとは限りません。理由として挙げられるのは、アシダカグモがゴキブリだけを捕食する生物ではないことと、ゴキブリの繁殖力の強さです。

ゴキブリを専門に狩るわけではない

アシダカグモが捕食するのは、ゴキブリ以外にもハエや蛾など、さまざまな虫です。そのため、ゴキブリが見逃されるケースも少なくありません。また、アシダカグモはゴキブリの卵は食べないため、ゴキブリの繁殖速度が捕食頻度に勝ることもあります。

アシダカグモがいなくなるとゴキブリが増える

家に住み着いていたアシダカグモがいなくなり、外部からゴキブリが入ってくるとすぐに数が増えてしまいます。ゴキブリの繁殖力は凄まじいため、家からアシダカグモがいなくなった後に何も対策をしていないと、ゴキブリを見かける頻度が急激に上がるでしょう。

ビジュアルに不快感があることも多い

アシダカグモがいればゴキブリはある程度駆除できます。しかし、アシダカグモは大きさもあり、特徴的な見た目をしていることから、ビジュアルを苦手とする人が少なくありません。

また、アシダカグモは夜行性なので、寝ている間に頭の上を歩いたり、暗がりから飛び出したりすることがあります。苦手意識が強ければ、アシダカグモが家にいること自体を辛く感じるかもしれません。

ゴキブリを完全に駆除したいならプロに依頼するのがおすすめ!

ゴキブリを完全に駆除したいならプロに依頼するのがおすすめ!

アシダカグモでもゴキブリ対策はできます。しかし、ゴキブリを完全に駆除したい場合は、プロに依頼するのがおすすめです。殺虫剤やエサ剤でゴキブリ対策をすることも可能ですが、それだけでは潜んでいるゴキブリや卵は残ってしまいます。また、一時的に駆除できても、外部からすぐに入ってきてしまうでしょう。

卵や幼体も駆除し、外部から入ってくるリスクを下げたい場合は、ぜひプロの業者にご依頼ください。

まとめ

アシダカグモはゴキブリを食べる益虫です。人間に対しては大人しいため、大きな害もありません。しかし、大きな体と長い脚という迫力のあるビジュアルは、多くの人が苦手だと感じます。また、完璧にゴキブリを駆除することはできないため、クモが苦手な場合やゴキブリの徹底的な駆除をしたい場合は、頼るのは難しいでしょう。

ゴキブリの駆除を素早く確実にしたい場合は、ぜひゴキブリ駆除の専門家にお任せください。「ゴキブリ駆除24」では24時間いつでも対応可能です。「夏場になってゴキブリが増えた」「姿は見えないけど不安」「駆除後の再発を防ぎたい」など、あらゆるゴキブリの悩みを解決いたします。

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